前記のように、silent geneの発現の可能性は否定できないが、ゲノム中の組み込み部位やコピー数を調べたりすることにより、影響をある程度調べることは可能である。また、高度な技術を用いた分子レベルでのフィンガープリント法を採用することも提案されている2)。これらの結果を現在実施されている安全性評価と合わせて判断することにより、より慎重でかつ、適切な評価が可能となるであろう。なお、前述の通り(→Q2)、遺伝子導入技術自体の安全性ではなく、作出された遺伝子組換え体個々について安全性が評価されるべきで、実際の安全性評価でも、プロダクト毎に個別の評価がなされている。
更新日: 2006年10月25日