前記以外に、遺伝子組換え技術を用いることにより、食糧の供給が安定する可能性がある(→Q30)。例えば、病害虫抵抗性作物や除草剤耐性作物は、農薬の散布量を減らし、環境を保全しつつ、収量や品質の低下を防ぐ有効な手法となるであろう。また、将来的には、耐塩性や耐冷性などのストレス耐性の作物の開発が進めば、塩害や冷害などの被害が低減できるため、安定した食糧供給のできる地域が拡大するであろう。
1) 農林水産技術会議事務局、「21世紀を切り拓くバイオテクノロジー−ゲノム、遺伝子組換え、クローン技術、昆虫機能−」、P.43-51、平成12年3月23日 2) X. Yeら、Science, Vol.287, 303-305, 2000
更新日: 2006年10月25日