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砂漠化防止にも、「遺伝子組換え」が期待されています。
現在、全世界の陸地の1/4にあたる36億ヘクタールが砂漠化の危機にさらされ、そこには世界人口の1/6にあたる約10億人が住んでいます。しかも毎年、九州と四国を合わせた面積と同じ約600万ヘクタールの土地が砂漠化していると言われています。砂漠化の原因は、干ばつなどの自然的な要因のほか、草地の能力をこえた家畜の放牧、土地の能力を無視した過度の耕作、燃料とする木材の過剰な採取などが考えられています。人々は砂漠化した土地を捨てて新しい農地を確保するため、さらに奥へと森林を切り開き、悪循環がくり返されているのです。さらに世界で頻繁に起こる水害も、砂漠化がひとつの要因とされています。 毎年、九州と四国を合わせた面積の土地が砂漠化しています。
砂漠のような厳しい環境でも、一定の収穫を上げられる植物の開発が、「遺伝子組換え」により進められています。すでにある程度の乾燥耐性をもち、少ない農業用水でも収穫量を保つことのできるトウモロコシが開発され、栽培されています。今後の研究の進展によっては、砂漠化した土地を農地にできるようにもなるでしょう。近い将来、「遺伝子組換え」は、緑豊かな地球を取り戻す救世主となることが期待されています。
参考情報
○国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター 「バイオテクノロジーを利用した干ばつに強いイネの実証栽培に成功」
○政府広報オンライン「砂漠を農地に変える技術」
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更新日: 2018年3月5日
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