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「品種改良」も
バイオテクノロジー。
日本にある野菜の大部分は日本原産ではありません。その大半が外国から渡来したものです。例えば、日本の代表的な冬野菜である白菜も、実は中国生まれ。菜の花や小松菜の祖先はトルコやヨーロッパ、トマトやジャガイモはアンデス山脈、さつまいもはカリブ海沿岸、にんじんはアフガニスタン、キャベツやレタスは地中海沿岸が原産地です。永い地球の歴史の中で、たくましく生命を育んだ野生植物が、私たちの祖先の手によって作物化され、今日の野菜として成立したのです。この「栽培・品種改良」こそ、バイオテクノロジーです。ほとんどの作物は「品種改良」から生まれたものです。
私たちが現在主食にしている、米、小麦、トウモロコシ、ジャガイモなどは、すべて過去の人類の英知による、「品種改良」というバイオテクノロジーのたまものといっていいでしょう。
●「品種改良」は、バイオテクノロジーのひとつです。
今のおいしいトマトは、バイオテクノロジーのおかげ。
野生の植物に「品種改良・育種」を重ねて、現在のような優良な作物ができました。トマトを例にとると、原種である野生のトマトは小さく、固く、しかも熟しても実が赤くならず、あまりおいしくありません。また、毒が含まれているため、食べられないものもあります。今のおいしいトマトにするために、人間が交配と選抜をくり返し品種改良してきたのです。
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更新日: 2018年3月5日
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