甘〜いジュースの秘密「異性化糖」
おなじみの缶ジュースのパッケージの裏を見ると、「ブドウ糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」と書いてあるものがありますが、これは「異性化糖」という、とうもろこしやイモ類などのでんぷんを、微生物から作り出される酵素の力で変換して作った甘味料です。砂糖よりも安価に作る事ができ、冷やすと甘みが増す性質を持っているため、ジュースやアイスキャンディーなどに多く使われています。
酵素の力で作られます
異性化糖は、三種類の酵素の力で作られます。でんぷんをまず「液化酵素」によりある程度小さく分解し、その後「糖化酵素」を加えさらに小さいブドウ糖に分解します。そして「異性化酵素」を加え反応させ、精製・凝縮を行うことで作られています。
バイオ技術
酵素反応
酵素は、主に微生物などから作り出されるタンパク質の一種で、物質を分解、合成、転換などをする機能があり4000以上の種類があるといわれています。異性化糖も、三種類の酵素の力で作られ、同じ糖でも砂糖とは違う方法で作られています。この酵素の力を使った「酵素反応」はバイオテクノロジーでは、欠かせない技術で私たちの生活のさまざまな局面で活躍しています。