「日本の桜」は江戸の産物!
ソメイヨシノは、江戸時代の植木職人が品種改良して作った品種です。美しい花ですが、ソメイヨシノ同士では種ができないという欠点がありました。そこで、別の品種の桜の木(土台)にソメイヨシノの枝を継ぎ合わせて、新しい木として育てる「接ぎ木」という技術が使われました。
最近の研究では、日本中にあるソメイヨシノのDNAがまったく同じということが判明しました。これは、日本に咲くすべてのソメイヨシノはたった1本の親からできているということを意味します。この1本のソメイヨシノから、接ぎ木(クローン技術の一種)で、日本中に広がりました。
日本人は接ぎ木の技術を平安時代から利用してきました。
バイオ技術
品種改良
品種改良はバイオ技術のひとつです。人間にとってよりよい性質に改良する技術であり、現在私たちが食べている野菜、くだもの、肉等は、ほぼ全て品種改良されています。特に花に関しては品種改良されているものがほとんどで、ますます花の種類も豊富となり、今では数えきれない程です。