ゲノム創薬〜ヒトゲノムの情報を医療に活かす
2003年にヒトゲノムが解読され、そこから得られた情報をもとに、病気や病態に効果を示す、より効果の高く副作用の少ない医薬品の研究開発が進んでいます。がんの治療薬として期待されている「分子標的薬」をはじめ、人の免疫力を利用した「抗体医薬」、遺伝子レベルで病気を治療する「アンチセンス医薬」など、新たなメカニズムを持つ画期的な医薬品の可能性に、大きな期待が寄せられています。
「私だけの治療法」も夢じゃない!?
テーラーメイド医療
個人の遺伝子を調べることで、薬の効果や副作用の表れ方に差があることが分かってきました。ひとり、ひとりにぴったり合った薬をつくる「テーラーメイド医療」の研究も進んでいます。
iPS細胞 日本生まれの夢の技術
人の皮膚などの細胞から、神経や筋肉、臓器など、さまざまな細胞に育つ能力を持った「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」をつくる事に日本の大学が成功し、痛んだ臓器や組織を修復する、再生医療の大きな前進として注目され、研究が進められています。患者本人の細胞からつくるため、拒絶反応の心配もありません。