「バイオロジー(生物学)」と「テクノロジー(技術)」の合成語です。
生物の持つ能力や性質を上手に利用し、「生きる(健
康・医療)」、「 食べる(食料・農林水産)」、「くら
す(環境・エネルギー)」といった人間の生活や、
環境保全に役立せる、人類に欠かせない技術です。
「バイオテクノロジー」という言葉が生まれる前か
ら人類の生活に利用されてきました。
古代、狩猟や採集で食糧を得ていた人類は、縄文時代頃に稲作を始め、経験と知恵・工夫により、発酵食品や保存食を作るようになりました。収量が多く味の良い稲を選んだ栽培や有用な動物を選んだ飼育などの「品種改良」により、多くの人たちが安定して食べ物を手にすることができるようになりました。また薬草などの発見は病気の治療に役立ってきました。
生物・生命(ライフサイエンス)に関する研究が進むにつれ、ペニシリンや遺伝子・DNA構造が発見、解明されました。さらに「細胞融合」や「遺伝子組換え」などの技術開発によって、医療、農業をはじめ様々な分野で利用されるようになり、「バイオテクノロジー」という言葉が身近になりました。バイオ医薬、再生医療などの新しい医療、乾燥に強く収量の多い作物による食料生産、再生可能なバイオエネルギーの生産など、バイオテクノロジーは新しい医療、環境、 エネルギー産業の発展に大きく貢献してい ます。
「バイオテクノロジー」、「ライフサイエンス」は、食料問題、難病・疾病問題、環境問題、資源問題など、地球的規模の問題解決に役立つ技術として、人類の夢の実現、健康長寿社会の実現に大きく貢献することが期待されています。バイオテクノロジーと、情報(IT)、ロボット工学や医療機器などの融合により、私たちの生活をより豊かにする研究が進められることでしょう。
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