みんなのバイオ学園

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バイオテクノロジーとは

「バイオロジー(生物学)」と「テクノロジー(技術)」の合成語です。

生物の持つ能力や性質を上手に利用し、「生きる(健
康・医療)」、「 食べる(食料・農林水産)」、「くら
す(環境・エネルギー)」といった人間の生活や、
環境保全に役立せる、人類に欠かせない技術です。
「バイオテクノロジー」という言葉が生まれる前か
ら人類の生活に利用されてきました。

イラスト

古代~近代(20世紀始め頃まで)

「バイオテクノロジー」活用の歴史は非常に古くまでさかのぼります。

古代、狩猟や採集で食糧を得ていた人類は、縄文時代頃に稲作を始め、経験と知恵・工夫により、発酵食品や保存食を作るようになりました。収量が多く味の良い稲を選んだ栽培や有用な動物を選んだ飼育などの「品種改良」により、多くの人たちが安定して食べ物を手にすることができるようになりました。また薬草などの発見は病気の治療に役立ってきました。

<食料>
発酵(酒、ビール、ワイン、味噌、
チーズ、漬け物、納豆など)
<農業>
品種改良
交配育種(作物、野菜、果樹、家畜、花など)
参考→「江戸時代とバイオテクノロジー」
挿し木、接ぎ木
クローン技術、ソメイヨシノなど)
<医療> 薬草

現代

研究開発が進み様々な産業に応用されるように

研究開発が進み様々な産業に応用されるように生物・生命(ライフサイエンス)に関する研究が進むにつれ、ペニシリンや遺伝子・DNA構造が発見、解明されました。さらに「細胞融合」や「遺伝子組換え」などの技術開発によって、医療、農業をはじめ様々な分野で利用されるようになり、「バイオテクノロジー」という言葉が身近になりました。バイオ医薬、再生医療などの新しい医療、乾燥に強く収量の多い作物による食料生産、再生可能なバイオエネルギーの生産など、バイオテクノロジーは新しい医療、環境、 エネルギー産業の発展に大きく貢献してい ます。

<医療>
・医薬品-抗生物質(ペニシリン、ストレプトマイシンなど)
    -バイオ医薬(ワクチン、抗体やタンパク質、核酸など)
 参考→医療コース「バイオ医薬」
・診断機器・医療機器
<食料・農業>
・品種改良(遺伝子を目印とした効率的な育種)
・遺伝子組換え作物(トウモロコシ、ダイズ、ナタネ、綿実など)
生物農薬(天敵農薬など)
<環境・生活>
・バイオ燃料(バイオエタノール、バイオディーゼルなど)
・生分解性プラスチック(ポリ乳酸など)
 参考→環境コース「 バイオプラスチック」 「バイオマスエネルギー
・洗剤用酵素(タンパク質分解酵素など)
・排水処理(微生物による有機物の分解処理)

未来

人口増や高齢化社会に対応し、地球規模の問題解決技術として期待

人口増や高齢化社会に対応し、
地球規模の問題解決技術として期待

「バイオテクノロジー」、「ライフサイエンス」は、食料問題、難病・疾病問題、環境問題、資源問題など、地球的規模の問題解決に役立つ技術として、人類の夢の実現、健康長寿社会の実現に大きく貢献することが期待されています。バイオテクノロジーと、情報(IT)、ロボット工学や医療機器などの融合により、私たちの生活をより豊かにする研究が進められることでしょう。

<医療>
・新バイオ医薬品(ワクチンやタンパク質、核酸など)
再生医療iPS細胞など)
・個別化医療(遺伝子診断遺伝子治療
・診断機器・医療機器、医療・介護ロボット
・ITや工学と予防や診断治療などの融合
<食料・農業>
・高効率生産(遺伝子組換え作物、樹木、動物)
・健康食品 ・植物工場 ・養殖技術(各種魚類、ウナギなど
<環境・生活>
・再生可能なバイオエネルギー(バイオエタノールなど)
・バイオケミカルズ(バイオエタノールなどから化学製品を生産)
・新有用酵素
 (バイオリアクターによる希少天然物生産、新酵素剤など)
・新環境浄技術 (微生物や植物を用いた環境浄化、希少元素集積など)
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バイオ基礎コース メニュー

  1. バイオテクノロジーとは
  2. 遺伝子とは
  3. 遺伝子組換えについて
  4. バイオ技術で薬を造る
  5. 切手で見るバイオの世界
  6. バイオテクノロジーの基礎用語辞典

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