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石油から「バイオマス」へ バイオリファイナリー

人類は、産業革命以来、石炭や石油などの化石資源を原料やエネルギー資源として文明を築き、豊かな社会を作ってきました。しかし、化石資源には限りがあり、少し前には二酸化硫黄や窒素酸化物が酸性雨の原因となり、最近では化石資源の利用により大量に排出される二酸化炭素が地球温暖化の原因であるとされており、地球環境保全の観点から大きな問題になっています。

植物が太陽エネルギー、水と二酸化炭素から光合成によって作るバイオマス(植物、農産物、副産物、廃棄物など)を原料にエネルギー源としてのバイオエタノール、バイオディーゼルや有用化学品を製造する技術開発が進んでいます。
これらの製品のひとつにバイオプラスチックや工業用酵素があります。このような技術は、バイオリファイナリーともホワイトバイオテクノロジーとも呼ばれて世界中で注目されています。
また最近脚光を浴びている合成生物学も、この分野を大きく発展させるものと期待されています。

バイオマスから作られたバイオプラスチック製品が廃棄され、分解されるときに排出される二酸化炭素は、もともと大気中にあったものであり、再度植物に取り込まれます。このように二酸化炭素は地球環境中で循環され、炭素の絶対量を増やさないのでカーボンニュートラルといわれています。
このため、限りある化石資源を使わないで、地球温暖化の防止や循環型社会の形成に役立つ技術として各国で技術開発が進んでいます。

海外の資源に頼ることのない産業が実現したり、限りある資源ではなく再生可能な資源を使うことで、地球温暖化防止にもつながる、とても重要な研究開発なのです。

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  2. 「遺伝子組換え植物」で、医薬品の原料や試薬などの有用素材を生産

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