スーパーマーケットの店頭には新鮮でおいしそうな農産物や様々な加工食品が並んでいます。農産物や加工食品に表示されている品種名や生産地、或いは原料等を確認して購入する商品を決める方も多いのではないでしょうか。
食品の表示はいくつかの法律で規制されており、例えばJAS法では全ての生鮮食品に名称と原産地の表示を義務づけています。
今、食品表示に対する消費者の信頼性確保が求められていますが、品種、生産地、原料等の表示事項の真偽を判別し、適正な表示を保証する技術としてDNA鑑定技術が注目を浴びています。
私たちが毎日食べているコメ、パン、肉、野菜等のすべてにDNAは存在しています。DNAはヒト、動物、植物、微生物にいたる全ての生き物に存在し、DNAには全ての遺伝情報がGATCという4種の塩基(文字)を使って書き込まれています。
DNAの特定領域の塩基の違い等によって品種や個人の識別が可能で、これをDNA鑑定といいます。ヒトでは犯罪捜査や親子鑑定における個人識別に既に利用されておりますが、外見では判別困難な農産物・畜産物・水産物の品種識別にも利用でき、例えば1粒のコメがあれば、100を超える品種の判別ができる技術が確立されています。
農産物では、コメ、コムギ、コンニャク、インゲンマメ、ネギ、ナス、ハクサイ、トウガラシ、ニンニク、シイタケ、クリ、ナシ、リンゴ、モモ、オウトウ、スモモ、ウメ、アンズ、ビワ、カンキツ、イチゴ、チャ等の品種判別が、畜産物では和牛や黒豚等の判別、水産物ではアジ類やウナギ類等の判別が可能になっています。
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