バイオファウンドリ(関東圏)

バイオファウンドリ拠点とは

微生物によるバイオ生産は、原料を化石資源に依存せず、有機物残渣を含むバイオマスからの物質生産が可能であり、カーボンリサイクルやサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に資するものづくりです。
現在、日本においては、原料やユーティリティ、人件費等のコスト高、バイオ生産拠点の国内から海外への移転、バイオ生産に関する技術やデータの蓄積の不足、バイオ生産の経験者やバイオ生産プロセスの教育機会の減少といった要因から、バイオ生産産業が減退してきています。
バイオファウンドリ拠点では、これらの課題を解決し、日本のバイオものづくりを復興させるため、以下の機能を実装したプラットフォーム(バイオファウンドリ拠点)を構築し、バイオ生産の技術シーズを有する企業や大学等へ、培養・精製等を含むバイオ生産プロセスの条件の最適化、スケールアップやサンプル製作等の機能を提供します。

  • 培養・精製等を含むバイオ生産プロセスの確立を効率的(短期間、低コスト、高い精度)に実現する機能
  • スケールアップとあわせて商用生産時に最も低コスト、省エネな生産条件を提示する機能
  • バイオ生産プロセスの省エネを実現する技術を提供する機能
  • LCAによるCO2の排出量の算出、製造コストの算出等のサービスを提供する機能
  • 国内で安価な糖を確保する技術を提供する機能
  • パイロットテストの実施及び一定規模以上の発酵槽で商用サンプルを生産する機能
  • バイオ生産の知識及び経験を有する人材を育成する機能 等

バイオファウンドリ拠点の活用

バイオファウンドリ拠点の機能の実証及び有用な日本のバイオ生産技術のシーズの商用化を目的として、2022年度より既存施設を使用して先行して、2023年度より本格的にバイオ生産実証を開始します。
バイオ生産実証においては、バイオ生産プロセスの研究開発段階の技術について、プロセスの最適条件の確立、スケールアップ及びサンプル生産を一貫して検証可能とするとともに、プロセスの製造コストやCO2排出量の算出、そのアドバイザリーを実施します。

最終更新日:2022年11月12日 23:35