技術の説明
京都大学/ちとせ研究所拠点は、30L培養槽10基と0.8L培養槽6基の培養設備を揃え、データ取得や培養制御の一括管理等の先進的なシステムを導入しています。当拠点の目的は、AI技術を活用した試作品製造の支援を行うことです。本拠点の培養槽には、独自開発したセンサデバイスが搭載されており、これによりAI学習に最適な培養データの収集が可能となっています。さらに、リアルタイムな培養情報を活用しながら、AI技術を用いて培養状態を自律的に最適化することができます。このAIによる最適化は、人間では実現不可能な高度な制御を実現することが特徴です。先進的な設備とAI技術の融合により、高い生産性と安定した培養の実現を目指すことで、バイオ生産を検討する全ての方の支援を目指します。
応用先
・バイオ生産品の試作製造を検討している企業等
バイオものづくりPJ 京都大学/ちとせ研究所拠点 見学会
京都大学/ちとせ研究所拠点は、30L培養槽10基と0.8L培養槽6基の培養設備を揃え、データ取得や培養制御の一括管理等の先進的なシステムを導入しています。
今回本設備およびシステムの見学会を開催いたします。
NEDOバイオものづくりプロジェクトにご興味をお持ちの多くの方のご参加をお待ちしております。
【日時】2023年10月27日(金) 13:00〜(開場12:45~)
【場所】京都大学 北部構内 農学部総合館 1階 W106室
(見学場所: 北部総合教育研究棟 地下1階)
【お申し込み】
https://forms.gle/Qv11im1YS82gZjcM9
申込締切 10月26日(木)正午まで
【内容】技術説明と設備およびシステムの見学
(所要時間2時間程度)
【募集人数】最大20名
※ 希望者が多い場合、参加者は1機関につき1名に限定する可能性があります。
プレスリリース(2023年9月4日付)
AIによる自動培養制御システムを開発
―微生物による機能性食品素材の生産で熟練者を約10%上回る生産量を達成―
NEDO((国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構)
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101685.html
AIによる自動培養制御システムの開発に成功!
-微生物を活用した機能性食品素材開発において人では不可能な高精度な培養制御を実現-
(株)ちとせ研究所
https://chitose-bio.com/jp/news/5747/
参考資料
・⻑森英⼆, 笠原堅︓微⽣物物質⽣産系開発の最適化期間を短縮するための⽅法論・⾃動化, 化学⼯学会誌, 86(4), 165-168(2022)