【開催日時】 2025年 1月 22日(水)13:30~15:20
【会場】 Zoom配信
【会場URL】 https://www.jba.or.jp/images/JBAmap1_new.jpg
【定員】 500人
【主催】 (一財)バイオインダストリー協会
【後援】 (公社)日本農芸化学会(予定)
【協 賛】 (公社)日本生物工学会
「推し活」とは、個人が特定の人物、グループ、キャラクター、作品、アーティスト、スポーツ選手などの「推し」(好きで応援する対象)を積極的に応援し、そのために行う活動全般を指すファン活動の一形態とされる。「推し活」は人々の生活に喜びや充実感をもたらす重要な要素となっており、コミュニティ形成や社会的つながりの醸成、経済活動の促進や健康長寿にも寄与すると考えられている。脳科学、認知科学、マーケティングを融合させた視点から、「推し活」を科学に分析し、日本を明るく元気にしたい。
生涯健康脳と推し活
瀧 靖之 氏(東北大学加齢医学研究所 教授、東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター センター長)
演者らは、東北大学加齢医学研究所 および 東北メディカル・メガバンク機構で大規模画像データベースを用いて、生活習慣と脳の発達や加齢の関連性を明らかにする研究に取り組んできた。講演では推し活をひとつの切り口として、先生の脳の健康維持、将来の認知症予防のご研究についてご紹介いただく。 ライブやイベントなどの現場に行くとしたら、屋外へ出て運動をすることになる。有酸素運動は脳由来の神経栄養因子(BDNF)を産生し、脳のなかの「海馬」で新たな細胞が生まれる「神経新生」が起こる。推しについていろいろ調べたり、新情報をチェックしたりする「好奇心」は脳の可塑性を高める。ワクワクしているときには記憶を司る海馬が活性化し、記憶力が高まるが、感情を司る「扁桃体」と海馬が密接に関わっているためと考えられている。健康長寿のための脳科学を極め、日本を元気にしたい。
認知科学で紐解く推し活
久保(川合) 南海子 氏(愛知淑徳大学 心理学部 教授)
漫画やアニメの登場人物に感情移入し、二次元の絵や映像に実在を感じる。アイドルやアーティストの存在に大きな生きる意味を見出す。これらの「推す」という行為は、認知科学では「プロジェクション・サイエンス」と呼ばれる最新の概念で説明ができる。「プロジェクション」とは、こころの働きのひとつで、認知科学から提唱された最新の概念である。推し活の行動は、大きく分けて「応援」「生成」「育成」「派生」「拡張」の5つの要素から成り立つ。 「推し活」の行動原理などを正しく理解することは、マーケティング戦略を検討する際にも、役立つ。 認知科学の視点で「推し活」の正体を明らかにし、日本を元気にする一助としたい。
Closing
※講演プログラム・講師について ⇒ こちら をご参照下さい。(PDF 1,122KB)
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(一財)バイオインダストリー協会(担当:矢田、岸本、北嶋)
E-mail:miraibio(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)