【開催日時】 2024年 9月 25日(水) 14:00~16:20
【会場】 Zoom配信
【定員】 500人
【主催】 (一財)バイオインダストリー協会
【後援】 (公社)日本農芸化学会(予定)
バイオエンジニアリング研究会 共同企画
【協賛】日本生物工学会(予定)
低侵襲的な点眼で網膜に届ける新しい製剤開発
高島 由季 氏(順天堂大学 薬学部 創薬科学領域 創剤学分野 教授)
眼は高度なバリア機能を備えているが、薬を送り込む上ではこの防御機構が大きな障壁になる。点眼薬ではこれらの関門を突破して網膜にまで薬を届けることができないため、眼球に注射針を挿入して直接薬を注入するか、レーザー照射や手術を施すしかない。そのため、演者らは、網膜疾患治療に向けた後眼部指向型核酸封入点眼剤の設計に取り組んでいる。低侵襲的な点眼で、網膜に効率的かつ効果的に核酸医薬を届けることができる脂質ナノ粒子製剤を創製した。網膜疾患の治療において、より効果的で安全な治療法が実現されることが期待される。
「患者に優しい製剤の開発」により医療をデザインする
花輪 剛久 氏(東京理科大学 薬学部 薬学科 教授)
演者らは、患者や医療従事者にとって利便性の高い製剤の開発に取り組んでいる。本講演では日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物規格など、我々の身近に存在する素材をもとに容易に調製できる製剤として従来より取り組んでいる、ハイドロゲル製剤, 口腔用スプレー剤・フィルム剤、苦味のマスキングを考慮した製剤などについて、また、海岸に漂着した海藻から抽出されたアルギン酸塩と炭酸カルシウム、炭酸水を材料に、生体適合性が高く医療現場で簡便に使用可能な創傷治療用ゲルなど、最近の研究事例について紹介したい。
服薬から服楽へ〜モリモト医薬の服薬イノベーション
盛本 修司 氏((株)モリモト医薬 代表取締役)
モリモト医薬は、医療現場において服薬の利便性を向上させるための製品開発に取り組んでいる。同社が開発した「服薬支援ゼリー」は、嚥下力低下による服薬の困難さや薬の苦味などによる不快感を要因とする服薬アドヒアランス低下防止を目的に開発された。また、「次世代錠剤包装ESOP」は、シートごとの誤飲、子どもの誤飲、誤薬、残薬などの防止に寄与する次世代錠剤包装である。さらに「連続凍結乾燥システム」は、新型コロナワクチンの冷凍粉末化技術による常温での保管や輸送、軽量化に期待される画期的な技術である。「服薬から服楽へ」を合言葉とする、同社の服薬イノベーションについて紹介する。
ディスカッション
※講演プログラム・講師について ⇒ こちら をご参照下さい。(PDF 1,005KB)
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2024年9月23日(月)
※参加者名簿は主催者・講師等で共有いたします。
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※メールが届かない場合は、下記担当者にご連絡下さい。
(一財)バイオインダストリー協会(担当:矢田、橋本、岸本、北嶋)
E-mail:miraibio(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)