【開催日時】 2024年1月26日(金)14:00~16:00
【会場】 MS-Teams オンライン および (一財)バイオインダストリー協会 会議室
【会場URL】 https://www.jba.or.jp/images/JBAmap1_new.jpg
【定員】 500人
【主催】 (一財)バイオインダストリー協会
【後援】 (公社)日本農芸化学会(予定)
【協賛】 (公社)日本生物工学会(予定)
Coordinator:和田 猛 氏(東京理科大学 薬学部 生命創薬科学科 教授)
セミナー形式:MS-Teams(定員500名)および 会場参加先着23名
(東京都千代田区丸の内一丁目7番12号 サピアタワー8 階 JBA会議室)
がん治療に関する研究は、日々、世界中で行われているが、いまだに単一の方法で確実に完治を目指せる治療法は存在せず、様々な治療法を組み合わせた集学的治療が行われている。BNCTは、がん治療の選択肢を広げる「第5のがん治療」として注目されており、ホウ素薬剤を投与し中性子を照射することでがんを治療するが、体を傷つけることなく、基本的に「1回(1日)」で治療でき、他のがん治療法と比べて患者への負担が少ない。日本の研究者によりリードされてきた新しいコンセプトのがん治療法であり、本セミナーではBNCTの原理、ホウ素製剤の開発、臨床での治療効果、課題、および今後の展望について紹介いただく。
BNCTの基盤要素10B-ホウ素薬剤の研究開発-課題と展望-
切畑 光統 氏(大阪公立大学BNCT研究センター長 特任教授)
ホウ素中性子捕捉療法 (BNCT) は、10B-ホウ素と熱中性子間の核反応で生成する飛程の短いα粒子と7Li粒子により、 10B-ホウ素薬剤 (化合物) が選択集積するがん細胞のみを、ピンポイントで破滅に導く『がん細胞選択的粒子線治療』と呼ばれるQOLの高いがん治療である。本講演では、10B-ホウ素薬剤に焦点を当てながら、BNCTの原理と歩み、現状と課題、展望等について、また、再発頭頸部がんBNCTのホウ素薬剤として上市された "Borofalan (10B)"について 解説いただく。
新規ホウ素ナノ製剤開発と加速器型BNCTでの効果検証
松本 孔貴 氏(筑波大学医学医療系放射線腫瘍学 助教)
BNCTの普及と適応拡大を実現し、より多くの患者に恩恵を届けるには腫瘍特異的集積性を極限まで高める新規癌ターゲティング技術の導入が必要である。演者は、高効率性・高有効性・高安全性を有しながらも低価格な未来型ホウ素ナノ製剤の検証を目指している。実際のBNCTに関わる生物実験で留意すべき点等も加えて紹介いただく。
BNCT:臨床研究から適応拡大に向けて
中井 啓 氏(筑波大学附属病院 放射線腫瘍科 准教授)
BNCT用加速器の登場により、医療施設での治療の選択肢として現実味を帯びてきた。演者は、脳神経外科医として脳腫瘍治療にかかわりながら、BNCTの可能性を模索してきたが、現在は放射線治療医としてBNCTの臨床試験を推進しながら、治療の実用化を目指している。講演では、 BNCTの治療効果や課題等について紹介いただく。
総合討論(25分)
座長:和田 猛 氏(東京理科大学 薬学部 生命創薬科学科 教授)
交流会(会場参加者)
終了後、交流会
※講演プログラム・講師について ⇒ こちら をご参照下さい。(PDF 1.098MB)
無料
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2024年1月24日(水)
※参加者名簿は主催者・講師等で共有いたします。
※参加登録完了後に申込完了メール、前日にリマインドメールを送信いたします。
※セミナーURLは申込完了メールとリマインドメールメールに添付いたします。
※メールが届かない場合は、下記担当者にご連絡下さい。
(一財)バイオインダストリー協会(担当:岸本、北嶋、矢田)
E-mail:miraibio(at)jba.or.jp ((at)を@に変えてください)